ブリヂストン(5108)-2025年12月期2Q決算分析

1. 概要

🚗 売上収益: 2兆1,164億円(前年同期比 ▲3%)
💰 調整後営業利益: 2,346億円(+2%); 利益率 11.1%(+0.6pts)
📉 親会社帰属四半期利益: 1,155億円(▲42%)※前年の固定資産売却益剥落影響
💵 フリーCF: 1,582億円(+494億円); 営業CF増加と投資抑制
🏭 設備投資: 1,379億円(▲132億円)

💡 評価:
📈 値上げ・製品MIX改善・営業費削減が原材料高を相殺
🌍 欧州は再構築効果で利益率4.5%(+2.7pts)と改善顕著
⚠️ 日本は原価高と利益率低下(13.7%、▲2.4pts)

2. 2025年通期見通し

📊 売上収益: 4兆3,300億円(▲2%)
💰 調整後営業利益: 5,050億円(+4%); 利益率 11.7%(+0.8pts)
🏦 親会社純利益: 2,530億円(▲11%)
💵 配当計画: 年間230円(+20円)
📈 ROIC: 9.2%(+1.0pts)、ROE: 7.2%(▲0.9pts)

💡 評価:
🛡 米国関税影響は当初見込みから半減(営業利益インパクト▲250億円)
⚙️ 米州・欧州でのプレミアム拡販と再構築効果を下期も継続
📦 消費財ビジネス再構築、OR(鉱山・農業用)拡販が下支え

3. セグメント別動向(2Q累計)

(1) 日本

🏯 売上: 6,037億円(+3%); 利益 825億円(▲12%); 原材料高と利益率低下

(2) アジア・大洋州・インド・中国

🌏 売上: 2,468億円(▲5%); 利益 292億円(+5%); 利益率改善(+1.1pts)

(3) 米州

🇺🇸 売上: 1兆259億円(▲6%); 利益 918億円(+4%); プレミアム品販売とコスト改善寄与

(4) 欧州・中近東・アフリカ

🇪🇺 売上: 4,113億円(+0%); 利益 185億円(+151%); 再構築効果で大幅増益

4. リスクと成長要因

🚨 リスク要因
🛃 米国景気減退による需要鈍化リスク
🛢️ 原材料・物流コストの再上昇
📉 化工品・多角化事業再構築の遅れ
📈 成長要因
🚗 プレミアムタイヤ比率向上とグローバル販売ネットワーク強化
⚙️ 工場再編・生産性改善による利益率向上
🌍 米州・欧州での再構築効果定着とOR分野拡販

5. 総合評価

📊 総合評価: 良好
✅ 値上げ・コスト削減・再構築効果で利益率改善
✅ 米州・欧州の構造改革効果が収益安定性を高める
🚨 米国景気・原材料市況次第では下期変動幅大きくなる可能性

→ ブリヂストン(5108)は、プレミアム化戦略とグローバル再構築を武器に、原材料高や関税リスクを吸収しつつ安定成長を目指す。高水準配当と自己株取得により株主還元も強化中。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。