📸キヤノン-2025年度1Q

1. 概要

売上高: 1兆584億円(前年比 +7.1%)
💰 営業利益: 965億円(前年比 +20.5%)
📈 営業利益率: 9.1%(前年比 +1.0pts)
🏆 純利益: 722億円(前年比 +20.5%)

💡 評価:
🚀 ネットワークカメラとカメラ新製品が2桁成長、半導体露光装置も台数+10%超で貢献
🛠️ 販売構造見直しとコスト管理が奏功し、過去10年で最高の利益率を実現
⚖️ 円安の追い風を活かしつつ、値上げによる価格施策が利益を底上げ

2. 2025年度の業績見通し

📊 売上高: 4兆6,500億円(前年比 +3.1%)
💰 営業利益: 4,660億円(前年比 +4.8%)
📈 営業利益率: 10.0%(前年比 +0.1pts)
🏆 純利益: 3,330億円(前年比 +2.4%)
💵 営業キャッシュフロー: 6,290億円(前年比 +3.7%)

💡 評価:
📈 追加関税10%を想定しながらも価格転嫁と数量増で増益を維持
🌍 ROEは9.9%へ上昇見込み、資本効率改善による株主還元力が強化
🛡️ 構造改革の継続によりコスト削減効果を年間320億円積み上げ

3. 事業セグメント別の動向

(1) プリンティング

🖨️ 売上高: 6,110億円(+5.3%)・営業利益: 731億円(+11.5%)・利益率 12.0%
🧩 LPが+15%増収と牽引、オフィス複合機は台数微減も構造改革効果で採算改善

(2) メディカル

🏥 売上高: 1,373億円(+2.3%)・営業利益: 67億円(+20.2%)
🔬 画像診断機器の高機能モデルが伸長し、利益率が4.9%へ改善

(3) イメージング

📷 売上高: 2,121億円(+20.8%)・営業利益: 312億円(+118.9%)・利益率 14.7%
🌐 ネットワークカメラ売上+28%とセキュリティ需要旺盛、カメラ台数は+6%

(4) インダストリアル

🏭 売上高: 675億円(+0.1%)・営業利益: 84億円(-30.5%)
半導体露光装置は台数増も、光学機器のミックス悪化で利益率低下

4. 2025年度のリスクと成長要因

🚨 リスク要因
🛑 米国の対中追加関税10%継続によるコスト上昇と需要減速リスク
📉 産業機器分野での投資マインド鈍化がインダストリアル事業の重荷

📈 成長要因
🌟 ネットワークカメラ・医療・半導体露光装置など高成長領域への集中投資
🔄 販売構造改革とサプライチェーン最適化による高効率運営の継続
💡 生成AI・IoT実装による付加価値サービス拡充でプリンティング収益源を多様化

5. 総合評価

📊 総合評価: 良好
売上・利益ともに堅調で、営業利益率は9.1%と高水準
構造改革と円安効果が重なり、増益基調を維持
インダストリアル事業の利益減が懸念材料も、露光装置需要の底堅さで下支え

→ キヤノンは高収益体制を維持しつつ、ネットワークカメラとイメージング事業で成長を加速。2025年度も価格戦略と構造改革の両輪で増益を目指す。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。