🚀日立製作所-2024年度決算

1. 概要

売上収益: 9兆7,833億円(前年比 +14%)
💰 Adj. EBITA: 1兆1,465億円(前年比 +34%)
📈 Adj. EBITA率: 11.7%(前年比 +1.7pts)
💡 EBIT: 9,776億円(前年比 +14%)
🏆 親会社所有者帰属当期利益: 6,157億円(前年比 +4%)
🚀 コアFCF: 7,805億円(前年比 +2,091億円)
📊 ROIC: 10.9%(前年比 +2.2pts)
🌐 Lumada事業比率: 31%(前年比 +4pts)

💡 評価:
GEM(エナジー・モビリティ)とDSSが牽引し、過去最高の収益性を実現
📈 大型プロジェクト前受金によりキャッシュ創出力が大幅に向上
🌎 北米・欧州での送電網更新需要とDX需要が成長ドライバー

2. 2025年度の業績予想

📊 売上収益: 10兆1,000億円(前年比 +3%)
💰 Adj. EBITA: 1兆1,100億円(前年比 +264億円)
📈 Adj. EBITA率: 11.0%(△0.1pts、戦略投資・関税影響を織り込み)
🏆 当期純利益: 7,100億円(前年比 +942億円)
🎯 EPS: 155円(前年比 +22円)
💸 コアFCF: 6,400億円(前年比 △1,405億円、前受金反動と投資増を反映)

💡 評価:
📢 生成AI・地域戦略への先行投資により、長期成長基盤を強化
パワーグリッドの生産能力増強で再エネ系統接続需要を取り込み
🚨 米国相互関税によるコスト増(Adj. EBITA▲300億円想定)を織り込みつつ増益見通し

3. 事業セグメント別の動向

(1) デジタルシステム&サービス(DSS)

💻 売上収益: 2兆8,325億円(前年比 +9%)/Adj. EBITA: 3,973億円(前年比 +19%)
🛠 クラウド・セキュリティ需要とGlobalLogicの成長が続き、Adj. EBITA率14.0%へ改善

(2) エナジー(パワーグリッド・原子力)

売上収益: 2兆6,270億円(前年比 +29%、パワーグリッドYoY +24%)/Adj. EBITA: 2,520億円
🔋 送電網設備更新・HVDC案件が北米・欧州で好調、Adj. EBITA率11.1%へ上昇

(3) モビリティ(鉄道)

🚄 売上収益: 1兆1,713億円(前年比 +39%)/Adj. EBITA: 949億円(前年比 +49%)
🚆 タレスGTS買収効果と北米・欧州の信号案件進展で収益性改善

(4) コネクティブインダストリーズ(CI)

🏢 売上収益: 3兆1,631億円(前年比 +3%)/Adj. EBITA: 3,620億円(前年比 +13%)
🏗 ビルサービス事業と産業デジタルソリューションが堅調、ビル新設需要減を補完

4. 2025年度のリスクと成長要因

🚨 リスク要因
📉 米国相互関税によるコスト増と販売機会損失
🔧 部材価格上昇と円高影響によるマージン圧縮

📈 成長要因
🎯 Lumada 2.0戦略でデジタルサービス売上比率38%を目指す
🌐 パワーグリッド受注残6.5兆円、鉄道受注残6.2兆円が中期成長を下支え
🚀 生成AI活用による高付加価値DX案件拡大

5. 総合評価

📊 総合評価: 良好
売上・利益ともに中計目標を上回り、ROIC・FCFが過去最高
Lumada比率上昇とGX/DX需要が持続的成長を後押し
FY2025も増益・増配見通しで株主還元拡大方針を維持
🚨 関税・コスト上昇リスクを織り込み、収益性若干低下を見込む点に留意

→ 日立製作所は、LumadaとGX/DX需要をテコに持続成長を継続。投資とリスクマネジメントを両立し、2025年度も堅調な業績を見込む。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。