🚢日本郵船-2024年度3Q

1. 概要

売上高: 1兆9,769億円(前年比 +10.5%)
💰 経常損益: 4,364億円(前年比 +118.4%)
📈 営業損益: 1,781億円(前年比 +23.5%)
🏆 親会社株主に帰属する当期純利益: 3,954億円(前年比 +157.6%)

💡 評価:
定期船事業が大幅増益(+2,048億円)。紅海情勢の影響で船腹需給が引き締まり、運賃水準が前年同期を上回る。
📈 航空運送も堅調(+138億円)。アジア発欧米向け荷動きの増加が寄与。
🚢 物流事業は微減益(▲3億円)。成長投資に伴う一時費用が影響。

2. 2024年度通期業績予想

📊 売上高: 2兆5,800億円(前回予想比 +400億円)
💰 経常損益: 4,800億円(前回予想比 +700億円)
📈 当期純利益: 4,500億円(前回予想比 +600億円)
💸 配当予想: 中間130円 + 期末180円 = 年間310円(前回予想比 +50円)

💡 評価:
📢 定期船事業の通期予想を+570億円上方修正。コンテナ市況は年度末に向けて軟化も、第3四半期の好調な利益水準が支えに。
📦 自動車事業(+50億円)、ドライバルク(+20億円)、エネルギー(+20億円)も上方修正
🚨 紅海情勢や燃料価格の変動リスクは継続

3. 事業セグメント別の動向

(1) 定期船事業

📊 経常損益: 2,502億円(前年比 +2,048億円)
🚢 紅海情勢の影響で船腹需給がタイト化し、運賃水準が前年同期を上回る

(2) 航空運送事業

📊 経常損益: 190億円(前年比 +138億円)
✈️ アジア発欧米向けの荷動きが堅調に推移

(3) 物流事業

📊 経常損益: 207億円(前年比 -3億円)
📦 航空・海上貨物の堅調な荷動きがあるも、成長投資の影響で減益

(4) 自動車事業

📊 経常損益: 916億円(前年比 +36億円)
🚗 輸送需要は堅調も、航路変更によるコスト増が影響

(5) ドライバルク事業

📊 経常損益: 218億円(前年比 +55億円)
ケープサイズの市況が上半期好調で収益押し上げ

(6) エネルギー事業

📊 経常損益: 323億円(前年比 -7億円)
🛢 VLCC(超大型タンカー)の市況低下、中国の需要減少が影響
🚢 LNG船は中長期契約に支えられ、安定した収益を確保

4. 2024年度のリスクと成長要因

🚨 リスク要因
📉 紅海情勢の不安定化により航路変更や燃料費増加のリスク
燃料油価格の変動がコスト増につながる可能性

📈 成長要因
🚢 定期船事業の堅調な荷動きが続く
📈 自動車事業・ドライバルク事業の安定成長
エネルギー事業のLNG船が中長期契約で利益を下支え

5. 総合評価

📊 総合評価: 良好
売上・利益ともに前年同期比で大幅増
定期船事業を中心に好調な業績が継続
自己株式取得(1,300億円)と増配により株主還元強化
🚨 紅海情勢や燃料価格の変動リスクは引き続き注視が必要

→ 日本郵船は定期船事業の好調を背景に通期見通しを上方修正。紅海情勢の影響が続く中、引き続き市場環境を注視しながら運営を進める。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。